『料理の常識』 【 お勧めの本 】

料理の常識

この本のタイトルを見たときに、「料理の常識」は平凡な題名だったが、(調理以前の)とあったときに「オャッ」と思った。最近の家庭では、料理離れが言われています。まぁ、それでも料理をする主婦はまだ多いのではないかと感じていたが、それ以前のと専門家がいうにはどんな事が書いてあるのだろうと興味をもった。

すると、まぁ以前の日本だったら、おばぁちゃんからお母さんへ、娘へと、常識として受け継がれていたこと以前の事が、ずらずらずらっーと書かれているではありませんか。確かに(調理以前の)とあるように、料理の献立や焼き方、煮方のスキルなどの手前の事や、以前の事から説明していかないと、今は常識以前のことが伝わっていないということなのかも知れません。

野菜の切り方以前の庖丁の持ち方から選び方から始まり、昔の料理本だったら「入門書」というべきところを、それ以前の段階から書いてある。もちろん、配膳の箸の置く位置、ご飯茶碗の位置、汁椀の置きかた、主菜、副菜の位置など、どこの家庭でも常識として知っていたことが、今では(調理以前の)と銘打って説明されているす。

もちろん、ベテラン主婦でも、忘れてしまっていたことや、うろ覚えに覚えていたことが再認識できるという効用もある。阿川佐和子さんが「還暦祝いでもいいけどね・・・」と評ししていることもうなずける。この本1と2を合せて533の常識と称する智恵がつまっている。とにかく、この本をご覧になれば、料理について全く何も知らない若い女性でも、一通りの常識が身につく。その意味ではとても分かりやすい。

ただ、調味料については、特に塩についてページ数も少ないし、料理の本だから致し方ないこともあるが、説明の仕方が浅いのや、突っ込みの少ない点は仕方ないところでしょうか。家庭料理離れが言われている昨今、このような本が22万部といわずもっと沢山売れて、料理に親しむ人が増えれば喜ばしいことです。特に若い女性が料理に興味をもつきっかけとなれば、これを機会に「食はいのちなり」という事を考えるよすがとなる事でしょう。テレビのアンケートでも、まだ一度も庖丁を握ったことのない主婦が増えているだけに、本書の健闘に期待する次第です。

★著者・渡邉香春子(料理研究家)

★定価、各冊とも 1,470円(税込) 発行・講談社

東洋医学(鍼灸・気功・食養・漢方薬)臨床経験30年の筆者の体験をもとに、 毎日を健康に暮らすための、お役立ち情報をお伝えいたします。

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