東洋医学(鍼灸・気功・食養・漢方薬)臨床経験30年の筆者の体験をもとに、毎日を健康に暮らすための、お役立ち情報をお伝えいたします。

医食同源お薦めの本-52 永田農法で作るベランダ・屋上菜園

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ローマで開催された「食料サミット」では、世界的に食料不足が切迫していることが取り上げられ、アフリカやアジアの一部では、それに伴う暴動が起きていると報じられています。日本では今までお金さえ出せば、いくらでも世界中から輸入できるという考え方できたようですが、今日の新聞報道ではその担い手であった大手商社が「食料がお金さえ出せば手に入る時代は終わった」というコメントで農産物を作ることまで手がけるという事です。しかし、それも現地の外国の政治情勢で、いつどうなるか分らない事です。

カリブ海の国・キューバは、かつてアメリカから経済封鎖をされたとき、食料難に陥り首都ハバナを始め、都市農園化政策を進めて危機を乗り切りました。食料を外国に頼ることの危うさは、今も昔も変わりありません。
そのような時世を反映してか、最近は趣味と実益を兼ねて自家菜園で野菜を作る人も見られるようになりました。地方では小さな庭で作れる人もいるでしょうが、都会ではベランダや屋上などの空間しかない人もいると思います。
自然農法や有機農法は様々な考え方があって結構幅広いものですが、永田農法といえば「完熟トマト」を発案し作ったことで有名です。発案者の永田照喜治さんは、トマトの原産地ペルーに近い環境や土づくりをして、原種・野生の力を発揮させる農法ですが、一名スパルタ農法とも呼ばれました。

著者の永田洋子さんは、長女で永田農法の後継者と、この本で知りました。野菜研究家であり、またアフリカやアジアで野菜栽培の技術指導をして来られたとの事です。
戦時中、戦後の食料難時代、自宅の庭やベランダで野菜を作った経験を年配の方ならお持ちでしょうが、本書は全くの初心者でも小さな面積で栽培できる方法を手引きしてくれます。
ベランダ・屋上栽培で失敗する原因は、ほとんどが様々に異なるベランダ環境に配慮していなかったためと著者は言います。失敗の原因を取り除き、日当たり、風、温度など初心者でもコツさえつかめば、生活スタイルの違いも考慮に入れて栽培できます。
準備から、栽培、採れた野菜のレシピまで、34種類の年間栽培カレンダーの中から選び、生活に合せて収穫を楽しめるというものです。関心のある方にとっては最良の手引き書と思います。野菜の自給によって、家庭の食のあり方もまた変わってくるかも知れません。


★『永田農法で作るベランダ・屋上菜園』

★著者・永田 洋子
早稲田害学大学院・アジア太平洋研究科修士過程修了。アグリ・ナガタ代表。

★売価・ 1,500円(+税) 発刊・水曜社

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