医食同源お薦めの本-46 じょうぶな子どもをつくる基本食

前回紹介の『赤ちゃんの生命のきまり』のところでも、戦後の子育ての誤りの中で最大の問題点は、「子育て医学のあやまり」と「母子健康手帳の間違い」と申し上げました。その中でひとつの問題点に子どもの「食生活」があります。
哺乳類としてのヒトは、母乳を1年以上与えるのが基本であり、その後離乳食に切り換えて行くわけです。そのとき何を食べさせたら良いのか、よく分らないというお母さんが大勢います。あるいは間違った離乳食の指導によって、アトピー性皮膚炎、ゼソクなどのアレルギー性疾患が急増する原因となっています。
若いお母さんの中には、子どもの食事は難しいと考えている人もいますが、これらは、戦後の榮養教育によって誤った食生活の常識が子どもの健康を損ない、偏食の子どもをつくり、かえって子どもの食生活を難しくしています。本書は、長い間病院の栄養士として食事指導をしてきた『粗食のすすめ』の著者・幕内秀夫さんが書いた「子どもを丈夫に育てるための基本」をわかりやすく説明しています。
日本人は日本で昔から食べていた、ごはん、味噌汁、漬物を基本にした和食にもどるべきであり、「子どもの食事も日本の伝統食がじょうぶな体をつくる」と説き、その原理がわかれば食生活の常識が変わり、子どもの食生活ほど簡単なものはないと言っています。
子どもの腸の仕組みは、大人と全くといっていいほど違います。その事が理解できれば、離乳食、基本食、おやつ、おかずについての考え方が身につきます。それに加えて食物の安全性についても、どんな事を配慮すればよいかもわかります。
著者は子どもの食事改善運動の一環として、長年「学校給食の完全米飯運動」を推進してきましたが、理想的な給食、地場給食のすすめについて、現在も地道な活動を続けています。それによって「食育」の大切さが理解して頂けるものと思います。
小さなお子さんの食事について自信のない、まだ自分のモノサシがはっきり分らないお母さんにとっては、非常によい指針になる一冊と思い推奨いたします。
★『 じょうぶな子どもをつくる基本食』----日本の伝統食が子どもを守る----
★著者・幕内秀夫・茨城県生まれ
東京農大栄養学科卒・管理栄養士
「学校給食と子供の健康を考える会」主宰
★売価・ 1,300円(+税) 発刊・主婦の友社