東洋医学(鍼灸・気功・食養・漢方薬)臨床経験30年の筆者の体験をもとに、毎日を健康に暮らすための、お役立ち情報をお伝えいたします。

お奨めの本-37 間違いだらけの診断基準

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病気になったら開業医や病院へ行き、まず検査をされますね。そうでなくても人間ドッグや健康診断で検査した場合、色々な診断の検査値を目や耳にします。ですから私たちの病気に対する情報も以前とは比べ物にならないほど、多くの事を知るようになりました。

中には、検査値オタクでいろいろな数値を詳しく知って、一喜一憂している方もいますが、余り検査数値にこだわるのもいかがなものかと思います。ところが「いまの日本の医療の診断基準は間違いだらけ」といわれたらあなたはどう思いますか。「そんなバカな!」と思う人と「そう、いえば思い当たるフシがある」と感じる人とがいると思います。私は、最近自分で検査をしてみて、いろいろ検査値に対する矛盾を感じているひとりです。

本書の著者・東海大学医学部教授・大櫛陽一先生は、日本の医療現場の実態と検査値基準(モノサシ)を調査して「性差」や「年齢差」を無視したり、「權威の決めた基準に妄執する日本の検査基準」に、大胆な批判と提案をしています。

例えば高齢者が若い人の基準で診断されると多くの検査項目で「異常」となり、多種類の不要な薬が処方される結果となります。また驚くべきことに今までの日本は男と女の性差を考慮しないで診断してきました。つまり、女性は小さな男としての診断基準であったため、適切な診断がされていなかったのだと言います。

その結果、検査で異常となった場合、「無駄な投薬」「危険な投薬」が行われているとしたら、まさに人ごとでは済まされないと言えます。本書で説く「新しい基準範囲」は、エビデンス(科学的研究論文の統計学的結論)に裏付けられたものですから、遠からず日本の医療界の標準となること願って書かれたものです。

私たち自身もいち早く本書の内容を把握し、お医者さんまかせの「患者バカ」にならないよう、これからは患者も自分の体は自分で守る時代であることを認識すべきでしょう。数多くの方が、必携必読の一書と思い、強くお奨めする次第です。

★著者・大櫛陽一(医学博士、東海大学医学部教授)

★定価、 1,480円(+税) 発行・太田出版


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