お奨めの本-31 新・食べるな危険!

最近、食品の安全性については、ともすればBSE(狂牛病)や鳥インフルエンザのほうに目が行きがちで日常的な食品の安全性については、つい関心がうすれがちです。しかし、今のニッポンは食品に限らず偽装、粉飾が蔓延しています。食品についても、一部を除いて、ウソ、イツワリ、ゴマカシ、インチキ製品が横行していることは、スーパーや大型食品店の店頭に行って注意深く観察すれば分かりますが、多くの消費者は無関心か、知らないかのどちらかで、便利、簡単、色、形のみかけや、美味い(?)を優先して買っているようです。
本書は、「特定非営利活動法人食品と暮らしの安全基金」によってシリーズとなっている食品の安全性を取り上げた最新版である。食品の種類は日常汎用される肉類、魚介類、野菜、穀物、加工食品、調味料、菓子類、健康食品にいたるまで幅広く検証し、メーカーや輸入業者が絶対明かすことのない食品の知られざる実態を解説している。
このシリーズの中で、特に関心をもったのは調味料のお醤油について、キパワーソルト使用の本物醤油が完成したのに伴い、近年の脱脂加工大豆を原料にした醤油は、当たり前のように表示してある製品が多いのだが、それ以外のゴマカシテクニックは、どんな方法があるのか、知りたくて注目した。内容は、本書をお読み頂ければ分るが、あらゆる調味料においても、ゴマカシ、インチキ製品が横行している。
但し、本書では安全性について告発や、危険を知らせるだけでなく、本当に良心的に安全な食品造りに取り組んでいるメーカーや製品、入手方法を掲載している。しかも、その数が、以前に比べ段々増えていることも消費者にとって便利になって来ている。
ともかく、安全な食べものについて関心の深い方は、日常身の回りに出回っている多くの食品について、その実態を知る上からも一読をお奨めする。
★著者・小若 順一&食品と暮らしの安全基金
★定価 1,470円(税込) 発刊・講談社